小説は19世紀から20世紀にかけて

小説はもっとも代表的な文学の形式となった。そして21世紀においても、それは変わらないであろう。

小説は、ほとんど文学の代名詞だとさえいえる。しかしそのために、かえって小説とは何か、という定義が下しにくくなっている。

小説ということばから思い浮かべるもの、想像されるもの、それらがあまりにも多様化したため、一つの定義では総括できそうもない、というのが実状であろう。

作家や批評家や文学研究家は、それぞれの小説観をもっている。

その理念、その様式はかならずしも一致しない。

そしてそれは、現代に限ったことではない。

芥川龍之介は小説家で

(1892―1927)明治25年3月1日東京に生まれる。

号は我鬼(がき)、澄江堂主人(ちょうこうどうしゅじん)。

新原敏三の長男として生まれたが、母フクが精神を病み、母の実家芥川家(道章・儔(とも))に引き取られた。

代々江戸城の奥坊主を務めた家柄である芥川家に育ったため、文芸、芸事への関心を早くからもった。

東京帝国大学入学の翌年(1914)久米正雄(くめまさお)、松岡譲(ゆずる)らと第三次『新思潮』を創刊し、『老年』(1914.5)や翻訳を発表した。

ついで『羅生門』(1915.11)、『鼻』(1916.2)、『芋粥(いもがゆ)』(1916.9)を発表し、1915年(大正4)末から師事していた夏目漱石(そうせき)に認められたことから、文壇へ登ることになった。

鏡 エクステリア インテリア 会計事務所 ミラー